専門医内訳

総合内科専門医 6名
神経内科専門医 9名
脳卒中専門医 9名
血管内治療専門医 1名
日医認定産業医 8名

大阪大学医学部附属病院 神経内科・脳卒中科/脳卒中センターでの診療活動

 われわれ脳循環研究室は、四半世紀以上にわたって大阪大学医学部附属病院の脳卒中の内科診療を担当し、我が国の脳卒中臨床・研究の一翼を担っています。現在は2005年4月より開設された脳卒中センターの内科部門(診療科は神経内科・脳卒中科)として、脳血管障害の発症予防、急性期治療、再発防止を中心に診療を行っています。
 脳卒中は、我が国の寝たきり原因の40%近くを占め、社会的に大きな問題となっており、21世紀は“脳の世紀”といわれるように脳をいかに疾病から保護していくのかが今後ますます重要になると思われます。われわれは、脳卒中センターの中核メンバーとして高度救命センター、脳神経外科、放射線科の協力のもと、脳卒中急性期患者への対応を、積極的に取り組んでいます(開業クリニックからのTIA直接電話相談、救急隊とのホットライン開設など)。急性期の診断・治療には、神経学的/全身評価とともにMRI、MRA、CT、CT angiography、脳血管造影、脳核医学検査(PET, SPECT)、頚動脈超音波検査、経頭蓋超音波検査、経食道心エコー図、下肢静脈エコーなど最新の画像診断機器を駆使し、即座に脳卒中病型や、脳循環動態を把握し、それらに基づく即応した治療(tPA血栓溶解療法、血管内治療など)を行っています。
脳卒中の危険因子としての高血圧、高脂血症、糖尿病、心房細動などの内科疾患のコントロールや動脈硬化進展因子やその過程の詳細な検討を行うとともに、脳卒中地域連携にも積極的に参加しています。外来診療は大阪大学医学部附属病院診療棟2階内科西外来(神経内科・脳卒中科外来)、入院診療は高度救命センター、東8階SCU病棟3床と東8階一般病棟で当たっています。


大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学 脳循環研究室

脳血管障害は、我が国の死因の第3位を占める重要な疾患であり、皆さんのご親族の少なくとも一人は脳卒中を患われているものと思います。1960年代には脳卒中は我が国の死亡率の第1位でしたが、高血圧治療の進歩によりその死亡率は1990年まで減少してきました。しかしそれ以降は横ばいで推移しており、脳卒中対策の重要性は近年国内外でBrain Attackキャンペーンとして叫ばれています。脳は高度に分化した神経細胞の集団であり、その損傷は片麻痺をはじめとした各種の神経後遺症を残し現在でも多くの患者さんの苦痛の種となっています。
私たち脳循環研究室は、この脳卒中に対して正面から向き合い、基礎研究、臨床研究を押し進め、臨床的研鑽を積み重ね克服しようと考えています。私たちは「脳卒中は神経疾患でありかつ血管病」との立場から脳卒中の予防も含めその克服に当たろうと考えています。

臨床研究グループ

臨床研究グループでは脳卒中の発症予防、脳血管病変と炎症機転を中心に研究しています。頸動脈超音波検査を用いた多施設共同研究OSACA2研究を中心に、頚動脈プラーク発症、進展、脆弱性、無症候性脳梗塞、認知機能と炎症機転の関連を検討し、脳卒中サロゲートマーカーを用いた発症予防手段の確立を目指しています。
  

実験グループ

実験グループでは虚血耐性、神経細胞応答、神経細胞新生、側副血行路発達、血管内皮保護など様々な切り口から脳虚血病態を理解し、新たな治療法開発につなげる事を目指して研究に取り組んでいます。研究していると(臨床でもそうですが)新たなデータが1つ加わることでそれまで無秩序に見えていた現象がきれいに説明できるようになる、という瞬間を経験します。非常にうれしい瞬間です。一つ一つの発見は小さなもので、すぐに役立つものではないかもしれませんがそういった瞬間を積み重ねていく事がいつか実になっていくと思います。